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2006年に会社を辞めて起業、一時は急成長するも失敗、2012年にすべてを失いコンビニのバイト店員に。全財産100万円を元手に株で再起を図る。まずは目標1000万円。
コンビニのバイト店員が株で圧倒的に勝つ!
適正株価考
2013-04-13-Sat  CATEGORY: 株への道
株価は市場メカニズムに従い変動する。

このことを説明する前に、先に適正株価について論じておこう。

最初から結論を書いておくが、私は株価の収束先となる「適正株価」など存在しないと考えている。
従って、適正株価を算出してそれよりも割安の株を探しだし、その銘柄に投資する手法 - それがいわゆる「バリュー投資」なのだと思うが - は上手くいかないと思っている。

今から恐らく10年以上前、私がまだサラリーマンだった頃、ビジネス誌を読んでいて、ジョージ・ソロス氏の「反射理論」を解説した記事が目に止まった。
株とは無縁だった頃の話だが、それを読んで、なるほどと納得したのを覚えている。

以下は、その時の私の理解であるが・・

そこに書かれていた内容は、一言で表すならば、株価は適正値を取らない、というものだった。
それどころか、適正と思われる値から離れていくような動きをする。
要するに、適正と思われる株価よりも割高の株は、より高値を目指して上昇し、割安の株は、より安値を目指して下落していく、そのような値動きをする、ということである。

なぜこのような、一見矛盾するようなことが起こるのだろうか。

なぜなら、株価自体が、その株の価値に影響を与えるからである。
ある銘柄の株価が、適正と思われる株価よりも高ければ、そのこと自体が株価の適正値を押し上げる要因になってしまうということである。また株価が適正値よりも低ければ、その逆の結果となる。
それは投資家と株との間で繰り返され、その結果、株価はどんどん適正値から遠ざかる方向へ動いていく。

もっともこれは永遠には続かない。どこかで破綻が訪れ、それを境に、株価は勢い良く反転し始める。
しかしその破綻の時期を的確に予測できないかぎり、割安だ、と思って買った株は下落してしまい、割高だ、と思って売った株は上昇してしまうことを覚悟しなければならない。
それでもいつかは反転するさ、と思って持ち続けるならば、長期に渡る塩漬け株になることを覚悟しておかなければならない。

その覚悟が無い人は、この手法は使えない。

株ブログをいくつか見ていて、割安株を探し出して長期投資をする手法がウォーレン・バフェット氏の手法として書かれているものがあったが、これについても、私の理解は少し異なっている。

そのような株ブログは、バフェット氏のことを「世界一の投資家」のごとく書いているが、そこからして理解が違う。

私にとってバフェット氏は「事業家」であり、我々同等の投資家とは到底言い難い。
実際、彼の莫大な資産のほとんどは事業を通して築いたものであり、株の売り買いで築いたものではない。
彼自身、「買うのは会社、株ではない」と言っている。

そもそも、我々個人投資家が、どうして「割安株」など見つけることができるのだろうか。
株価は、巨額の資金を運用するプロ達の売り買いの影響を常に受けている。
彼らが株価を決めている、と言ってもいいくらいだろう。
従って、「割安株」なるものがあるとすると、それは彼らがまだ資金を投入していない株、すなわち彼らの目に止まっていない株、ということになる。
しかし彼らプロ達が見つけられない割安株を、どうして個人投資家が見つけられるのだろうか。

確かにバフェット氏ならばそれができるかもしれない。
彼は、上場企業の経営者と直接付き合えるだけの立場を持っている。
ある企業に興味を持ったなら、まずその経営者に会って話をし、人柄や事業に対する思い、熱意などを知るチャンスがある。その事業の潜在力を知るチャンスもある。
一たび投資をしたならば、その企業の事業を評価し、提言し、未来の潜在力を高めることを、彼の組織を上げて行うことができる。

そこまでできて、初めてバフェット氏の投資手法と言えるのではないだろうか。
株を買ったら、後は上がるのを待つだけの我々とは異なるのだ。

断わっておくが、これは何も、いわゆる「バリュー投資」を行っている投資家を非難するために書いている訳ではない。
私が去年、どうすれば株で勝てるかを、持てる知力を振り絞って考えた、その時の思考過程の一つを書いているに過ぎない。

とにかく私は、株ブログなどで紹介されているような、いわゆるバフェット氏の投資手法を真似したのでは、とても駄目だと思った。
少なくとも私がそのようなことをやったら、みすみすプロ達の餌食になるだけだと思った。

しかし、その昔ビジネス誌で読み、記憶に残っていた「株価は適正値を取らない」と言う考え方が、今にして役立ったと思っている。
それがあったが故、株価を市場メカニズムと結びつけるという今の発想が生まれた。
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